JAM -the drama- 第4話感想
第4話です!
先行公開を視聴したプレミアムな民にこれで追いつけた訳ですが、先行した民から漏れ聞こえてくる感想を聞いても「よし!何もお察しは出来ません!」と諦めたし、こんなにネタバレ配慮頂いて、ありがたい~!とか感謝してたのですが、第4話まで見た結果「見ても何もお察し出来ません」という結論しか得られてないので、JAMは凄いなぁと感心するばかりです。
あと、第4話を見終えて人生修羅場劇場(ポスターでやっと、芝居パートのタイトルが分かりましたね)(うん、人生修羅場劇場て)の作り込みがちゃんとし過ぎていて(セット数も多かったし、衣装もちゃんと揃ってたし)「ははーーん? これ、リサイタルで演りなさるな?」という覚悟を決める事が出来ました(逆に、これでリサイタルでこの演目全然やらなかったらズゴー!!!って私は前のめりに転ぶ所存です)
三谷幸喜のショウ・マスト・ゴー・オンみたいな感じになるのかな?
バースデーボーイズのショータイムも絶対あるんだろうな~!とか、リサイタルのチケットを無事押さえられたので、うきうき内容について想像しちゃってますが、推しの役だっていうのにタケルがこなすリサイタルにおける役割について思いを馳せると頭痛が痛くなるので(誤用)あんまり考えないようにもしている私です。
しかし、第4話まで見た上で私はJAMのそれぞれの展開に割く時間割合が相当狂ってるって感じてて、人間関係の構築に関しての大雑把さに比して、「ここで?! こんなに時間を?!」という場面がちょくちょくあるなとは思ってます。
第4話における芝居シーンとか、世良・滝口の倒れてる姿の空撮シーンからの救護シーンとかはまさにその好例だし、これまでも「物語」の筋に関係ない場面への力の入れ込み具合が半端なくて、ほんとに何もかもセオリー外なドラマよね、好き!ってニヤニヤしちゃうんですよね。
タカシ演じる飛車角の最後の台詞とか、「よ!名調子!」とか思っちゃったもの。
私、完全に入り込んで見ちゃってたもの。
まぁ、直後に「テツオ・MASAKO・タケル」の三人並びで観客席座ってる場面を見て正気に戻ったというか「『フィジカル』・『メンタル』・『人生』をそれぞれ壊せる名人達揃い踏みだ!!」って震え上がっちゃったんですけどね?
山下・金城も相変わらず衣装から何から可愛いし、芝居が面白そう過ぎて、ちゃんと成功する興行としての説得力があったし、タカシの団扇は勿論だけど、ヒロシの団扇を持ってるお客さんも結構いらして、ああヒロシが活動休止してる間もこうやって待ってるファンがいたんだな。
ヒロシの立ち回りとか、あれちゃんと稽古つけてもろとる格好いいやつやったけん、みんな喜んだろうなぁとか考えて、勝手に嬉しくなっちゃった。
いやあ、それにしてもSABU組の立ち回りを毎週見られる世界を生きるの、マジで健康にいいわ~!(イキイキと)
と、まぁね? そんな具合に私は大好きなんですけど、いよいよね?
劇団のオタク私をもってしても「これ、絶対好きな人選ぶわ。 映画JAMだと不穏な邦画好きな人にはお勧め出来てたけど、今回はある程度は劇団EXILE好きな人にじゃないと勧められないわ」と気付きつつあります。
疑問を抱いたらキリがない内容であるのは確かだし、見てる人間の理解を得ようという気概は一切ないから、こっちが必死についてくしかない事はね、それはもう、そうなんですよ。
ただ、このお話って大雑把で済ますところは古今東西、これまでありとあらゆる創作物において「お約束」で定型化されてる部分でもあって「詳しく書かなくても、もう人間関係出来てるの分かるっしょ?」みたいな委ね方もしてくれてるんですよね。
芝居の座組において強い絆が形成されてる事に対しては、前回の世良・滝口の言動もそうだけど、今回初舞台緊張してるレスリー・チャンチャンへの出演者からの声掛けとか、タカシの相手役の方への態度、テツオがいつのまにか演出の坂巻の事を「ちゃん付け」して褒めてる部分とかで示してるんですよ。
で、そういう細部表現で視聴者それぞれが自分の心に人間関係が出来上がってるんだぞ!という事を自分の中に落とし込むしかないというか、もっというとメタ的視点で「劇団EXILEだから、9人の間に絆が生まれてるの当然じゃん」って呑み込むしかないというか、逆張りで「こんな短い時間で、昔はタマ獲り合う位の敵対関係にあった連中が仲良く出来てるのウける!」ってコメディとして受け止めるという選択肢は一応用意されてるんだよな、とは考えています。
よし!全部の唐突さを「そういうもの」だとごっくんした!って思えるか、思えないかで病室シーンの受け止め方も変わってくるというか、私は世良が「壊すのもだけど、作るのはもっと楽しくってよぉ」って独白してから、滝口が小さく笑うところが大好きでして(ここで一瞬呼吸器が曇るの、とても良い。 すごくよい。 命って感じがする)(ていうか、病室におけるおのちゃの表情芝居が全部白眉であった。惚れ惚れした)
その後、テツオの薄く口が開いた横顔がアップになる流れっていうのが、これ以上何にも言葉がいらない人の心が大きく動く瞬間を見せて貰った気がするんですけど、それってこれまでの唐突を全部呑み込んでからじゃないと至れないというか、色んな壁に阻まれてしまう感情というか、だから本当にJAMドラって難しい作品ではあるなって思ってます。
いや、面白さに疑いを差し挟む余地はないんですけどね?
面白いのは絶対なんです。
これまで、こんな作品を連ドラでやった事ないだろって点を踏まえても、それはそうなんですよ。
しかも、緩急が凄すぎるとこが怖いっていうか、そんなエモーショナルなシーン直後にタケルが「分かりました」とか言って「何を?!」とか、こっちは身構えるし「タケルプロを設立します」とか身構えてる以上の恐怖ワードが出て来るしで、私の受けた感銘をすぐに帳消しに掛かってくるわけじゃないですか???
タケルプロ…やで?
たった五文字でこんなに怖い事ある??
私、世良と滝口のこと愛しく思い過ぎちゃってるから、すぐに美咲に掛けた声と同じトーンで「逃げて!」って言っちゃったし、ヒロシがタケルにジリジリと寄ってく姿を見て「更に面白くなってきたぞー!」とワクワクしたので、私の中における世良・滝口ペアに対する愛情とヒロシに対する愛情の種類の差も期せずして浮き彫りになっちゃったわけで。
んで、タケルがみんなを集めたレッスン場がタケルの組がオレオレ詐欺やってたフロアっていう妙なリアリティと、そんな場所で「僕が社長だと何かと面倒な事になってしまいますので」と縦にしても横にしてもやっぱり怖いよね?な事を言ってるタケルを見るだに「狂ってるって、こういう具合の車輪の回り方する事もあるんだな」って納得させられるというか、物語が違うタームに突入している事と、その原動力がタケルの狂気である事がありありと分かるというか。
それでいて、ご機嫌にバースデーボーイズのメンバー発表する時の、妙に言葉を溜めてはしゃいでる様子のタケルが私は何だか可哀想可愛くも見えてしまって(これは私がお町田さんを推してるから、こんな風に感じてしまうのか不明なのですが、美咲といる時もそうだけど1人だけではしゃいでるタケルは1人ぼっちの子供のようにも見えて、私はどうにも可哀想に感じるのです)まぁ、でも携帯を爪先で蹴っ飛ばし仕草はやっぱり「怖い」しか感じなかったので、私がタケルに感じる気持ちがただ、複雑化し始めているというだけなのかも知れません。
しかし、LDHコンテンツのドラマでダンス講師役が別事務所所属のダンサーとかいいの?という戸惑いも含め、ヒロシの乱痴気ショー発言や、駐車場歩く姿そんなに強い画力必要?とか、女社長MASAKOが綺麗すぎてJAMを貫く主題はMASAKOのシンデレラストーリーなんだなと納得させられた所まで、まぁ今回も色々最後の最後までトッポかこのドラマか?という位美味しいものが詰まっており、また5話から最終話までがプレミアで先行公開されたようですが、私のちったい過ぎるキャパではJAMドラを一気には無理!とすぐに答えが出たので大人しく次回をワクワク楽しみにしようと思います。
今週の木曜日も楽しみだぜ!