礼文島の旅 1日目
旅行色々行くと毎回ちゃんと記録残しときゃよかったなとぼんやり思っては書かないまま時を過ごしてきたのですが、これもしかしたら私が書き出さないと旅行記ずっと残せないんじゃない?とか最近やっと気付いたので書き残します。
礼文島に行ってきました。
礼文島に行くのは数年前からの夢で「高山植物が登山しなくても見られる」というお得感と「ウニ! ウニ! そしてウニ!」という食欲が悪魔合体しており、加えて中年あるあるだと思うのですが、年をとればとる程深く考えずとも分かり易く綺麗な物を欲するようになった結果「花の浮島」等と呼ばれる場所に憧れの気持を抱くようになっておりました。
マジで花の名所とかに対して若い頃に比べると「行きたいな」って思う気持ちが年々強くなるのなんだろうね?
視界に入れてから綺麗だと思うまでの速度が速ければ速いほど好ましく思うようになってきていて、よく考えないと綺麗さに気付けないものとかはもう、眺めてても疲れちゃうとことかあるもんね。
とはいえ、調べれば調べる程トレッキング以外の遊興のない「雨降ったら詰み」みたいな旅行先である事が分かってきまして、加えて交通の便が悪すぎる!
私の地元からだと、一旦千歳空港で乗り継がないと礼文島へのフェリーが出ている稚内へは行けない!という事まで分かって、手をこまねいていたのでした。
んで、このままだと足腰が弱ってマジで行けなくなるとか焦り出した私が色々調べたところ、ここ最近は最寄り空港で初夏から秋ごろにかけてFDA航空が旅行会社のチャーター機で稚内までの直通便を運航してくれているとの事。
乗るしかねぇ! この機会に!の気持で阪急交通社さんの飛行機の往復チケットと一泊分のお宿のみを確保するプランを押さえて6月13日~17日までの日程で旅立つ事に決定。
休みも確保し、その日からは仕事を何とか蹴散らしながら当日の晴天を祈り倒し続ける日々を送る事となりました。
当日は地元は薄曇り。
最寄り空港であるセントレアまでは高速船に乗って行きます。
セントレア空港ではこれまで何度か旅立ち前のひとときを過ごさせて貰っていますが、旅行前の空港で過ごす時間ってウキウキ気分で滅茶苦茶楽しいですよね。
今回は12:45分発の飛行機に乗るという事で空港でお昼ご飯を済ませます。
礼文島では海鮮三昧で過ごす予定でしたので「ラーメンだ!」と決め込んで半蔵さんでぱいたんらぁめんを啜り、これから北海道行くつってんのに!
しかも海鮮三昧だ!とか言ってるのにネギトロ丼をつけて満腹に。

前日、大阪で芝居を見て終電間際の特急の飛び乗った所人身事故に巻き込まれて深夜0時過ぎに帰宅をしていた私は睡眠時間4時間という事もあり炭水化物の大量摂取した結果の頭ぐらんぐらん状態で飛行機に乗り込む事となったのでした。
FDAのチャーター便なので機体自体は小さいものの余り風の影響は受けず、パイロットの窓の下を流れる景色について説明してくれるアナウンスも、一緒に窓の外を眺めて感想を言い合ってくれるCAさんの気安さも旅への気持を更に盛り上げてくれます。

途中うつらうつらと眠りこけつつも稚内空港に無事到着しまして、うきうきしながらタラップを降りた瞬間もうねびっくりする位さっむい!!

いや、覚悟はしてたけど薄手の長袖上着なんかでは一切自分を守り切れない寒さ!
強い風に吹かれ、鉛色の空の下「最北端の地、稚内を舐めとった!」と喚きながらフリースを着込み、空港から稚内駅周辺地域まで乗せてってくれるバスに乗り込んで一路ホテルに向かいます。
今回、サフィールホテル稚内という翌日乗り込むフェリーターミナルへのアクセスが良いホテルを押さえまして(お部屋も綺麗で使い心地がよかったです。 時期によっては宿泊料がとても高いみたいですが、6月中旬だと休前日でも1万円ちょっとで宿泊出来ました)、バスもホテル目の前まで連れてってくれるので便利、便利~♪と喜びつつ下車即寒さに震えながらも荷物を預けて、同行者である妹が「マストだからね!」と散々旅立ち前から私に言い募っていた日本最北の社「北門神社」に向かいます。

御朱印集めが趣味の彼女は日本最南端の神社の御朱印は既に入手しているそうで「北と南を揃える!」という強い意志を持って、17時の受付停止前に辿り着こうとシャカリキになっておりました。
ホテルから然程離れていない場所にあった事もあり、大して迷わずに神社に到着。

茅の輪を潜って案内の通りの正式な参拝の仕方で旅の無事をお祈りすると、御朱印をいただきに社務所に向かう道すがら野生の鹿に会いました。

とても綺麗な鹿で境内を警戒心のない様子で歩き生えている草を食んでいる泰然とした態度を見ていると何となく「お邪魔しております」とお声掛けしたくなるような心地になりながら、食事の邪魔をしないように立ち去り妹念願の御朱印を入手したところで(私は自身の干支にちなんで犬の可愛いお守りを買いました)次に稚内港北防波堤ドームへ。



こちらは宿泊ホテルの真横と言うか本当にすぐ傍にあって、灰色の空の下で強風に吹かれながら眺めると景観の為に建てられた建築物ではないが故の唐突な印象がいっそ不思議で「映えという言葉にもそぐわないけど、奇妙な世界っぽさがあるよね。 なんかこの背景があれば不条理な事が起こってもおかしくない気がする」なんて感じながら寒さに耐えきれず、夜ご飯の為に美味しい海の幸を食べさせてくれるお店に向かう事としたのでした。
途中、稚内駅の日本最北端の線路とかも見学しつつ北海道の地で最初に食べる食事は海傍にあるうろこ亭さんに託します。
室内って風がなくて最高だね!みたいな、初夏に浴びるにしてはあまりに冷たい強風に吹かれ続けたせいで壁と屋根がある空間への感謝を捧げつつメニューと散々にらめっこして、宗谷黒牛のステーキと念願のウニが乗った海鮮丼に加え、海鮮丼に乗っているのは「ムラサキウニ」と聞いて食べ比べをする為に、バフンウニの少量盛を注文したのでした。
そうです。
贅沢です。
贅沢をしている自覚はあります。
でも、ウニを食べに北の果てまでやってきたのです。
ムラサキウニとバフンウニを食べ比べる位の贅沢、許されたっていいじゃないですか!!!!と、心の中で誰にともなく言い訳をして私達はテーブルの上に所狭しと並べられた御馳走を眺めてにんまりと笑みを浮かべたのでした。



肉と海鮮が一堂に会する光景って「人間の全部」みたいな気持ちになりません?
食いしん坊なので贅沢=御馳走みたいな気持ちになってしまいがちなのですが、まさにその時は「もうこれ以上の贅沢ってないな」というような気持ちになりつつまずは宗谷黒毛牛を一口食べて柔らかさとさっぱりとした甘みのある美味しさににっこりし、新鮮の極みみたいなお刺身を食べて笑みを深め、念願のウニのとろけるような甘さに溜息を吐き出したのでした。
これまでインバウンド前の金沢近江市場で食べた海鮮丼に乗っていたウニが私のウニ歴史に燦然と輝くナンバー1の玉座に座していたのですが、あえなく陥落!といった具合でバフンウニの方が甘みが強く味わいが濃くて、ムラサキウニは品があって幾らでも食べられそうな程に優しい甘みが魅力的で、どちらも「ここまでやってきてよかったなぁ! これにて礼文島の旅 ~完!~」と礼文島に渡る前に旅が終わってしまっても良いほどの幸せの味でした。
さて、そんなこんなで御馳走だけでお腹を満たし、北海道と言えば!のセコマで明日のトレッキング中のお昼ご飯と行動食、それから朝ごはんも買い込みます。
何せ、朝一番のフェリーに乗る為に朝の4時に起きる私達なのでホテルの朝食を食べるなんて事は無理で6時間以上歩く道中に耐えられるだけの栄養とスタミナを蓄えられるような内容を考えて慎重に買い物をするのですが、ラインナップが魅力的過ぎて!
パンもお惣菜も全部美味しそうで無駄にウロウロ眺めまわっては「近所に欲しい」と呻く事に。
見るからに美味しそうな飲むヨーグルトとかも朝ごはんに買って、セコマがあるなんて本当に道民が羨ましいの気持ちを抱きつつホテルに帰った後は「北海道の食べ物は何もかも美味しい。 何故なら素材が素晴らしいから」の信念の元お腹一杯にも関わらず、ホテル内のカフェでテイクアウトのケーキを買って部屋に戻ります。
「デザートは別腹やで!」と高らかに宣言したケーキは「この位の美味しさかな?」を遥かに超える美味具合で甘すぎないクリームとブルーベリーの甘酸っぱさと濃厚なチョコが混然一体となった絶品具合に「到着して初日なのに既に満足する程美味しいものだけ食べている。 食いしん坊人生に悔いなし」と噛み締めつつ、お風呂に入ってとっとと就寝。

今回の旅の日程中一番過酷な旅程の明日に備えるのでした。
2日目はこちら