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劇団EXILEのオタクが、ランペのETERNALを無料配信で見た感想

どうも、劇団EXILEのオタク他人事です。
あと、この感想文を書くにあたり前提として有用かと思うので劇団☆新感線のオタクである事も最初に書いておきます。
THE RAMPAGEについては、申しわけない程に解像度が低いです。
全メンバーの名前を把握はしていません。
劇団EXILEと絡みがあったり、繋がりのある方は存じ上げてます程度の人間です。

そんな私が、感想書こうとブログを立ち上げた理由はネガティブな出だしで申し訳ないんですけど、ぶっちゃけ劇団EXILEのオタクCLのコストパフォーマンスが良くないんですって愚痴から始まります。
全然番組が更新されなくて、何も見ないまま月額料金払う月とかも全然あって、月額千円マジで惜しい~!と思ってたところ、今回の無料配信があったんですよね。
で、これでちょっとでも元取りたいなって思ったんです。
一応、舞台クラスタの端くれでもあるし、評判良いのは知っていたので、じゃあ見てみるかってなりまして、見まして、その日の夜、私はレンブラント様の夢を見ました。

素直~!! 脳味噌がスポンジボブ位吸収率がいい!!!
スカスカだから、すぐ刷り込まれちゃうのかなぁ~???

殆ど知らんグループの、全く知らんゲームの2.5次元舞台をこの速度で夢に見ちゃう?とか自分の事が怖くなったのですが、なんか覚悟してた面白さとは違う方向の面白さに満ち溢れてて、THE RAMPAGEという「若くて」「踊れて」「動ける」ダンサーとボーカルが舞台に立つという事の魅力と醍醐味を、TV画面から享受してしまって、感想をどうしても書きたくなっちゃったんで、書きますね。
あ、こっから先はネタバレです。


何しろ、まず慄いたのが出演者が滅茶苦茶動きよる!って事ですよ。
ていうか、メインキャスト6名が正気の沙汰じゃない運動量を強いられてる事に私はずっと半笑いで「人間のやることか?」と疑問を抱き続けていたのですが、本公演終えた後にライブパートまであるのを見て、口の端から泡が吹きこぼれました。
私がオタクしてる劇団☆新感線って段取りと立ち回りが尋常でなく多い地獄演目を常に打ち続けてる劇団なのですが、それを可能にしてるのはそもそも出演者が多い事や、装置、熟練のスタッフワークを駆使してるからであって、ETERNALは明らかに小規模興行でありながら役者の身体能力と体力に全乗っかりで、回遊魚位止まったら死ぬんか?な芝居を打ってのけた訳ですよ。
私の中で「出来る筈がない」と思い込んでいた事を、ETERNALで「え? 可能ですけど? そう、THE RAMPAGEならね!!」と見せつけられ続けたし、途中から「もうやめて! 一回じっとして! 甘い物とか食べて! それから、その場で横になって! 目を瞑って、ちょっと寝て!!」とそのカロリーの高さに、見てるだけで体力を消耗するという領域に到達していました。
大体、場面転換がダンスとか前代未聞だぜ?
普通は暗転とかさ、役者にその場で足踏みさせて映像を背景に流して「場所」が移動した事を示したり、回転盤とか装置使ってセット移動させたり、そういう感じよ?
場面転換ってやつはさ。
なのに、踊ってんの。
しかもバッキバキに。
散々、立ち回りして、台詞喋って、段取り片付けて、立ち回りして、そんで場面転換がダンス(絶望)
何食べて生きてたら、そんな事出来るのかが全然分からん。

私は、2.5次元舞台はたまに推しがお呼ばれした時に観に行く位で詳しくないながらも、断言できちゃうもの。
少人数舞台で、こんなに手数と運動量の多い舞台って、多分ないんじゃない?
しかも、ダンスとアクションがどっちもこれだけレベルの高いものを観られるのって稀有な作品なんじゃない?
正直、悔しい位に夢中で見てしまいました。
ライブでない分、集中力が削がれるとこがあるかな?と思いきや、話はぐんぐん進むし、それぞれのキャラが魅力的で目が離せないし、これを劇場で観劇した人はさぞかし楽しかったろうなって心から思えるような1時間半。
私は、ランペの解像度が低いから致命傷を負わずに済んでますが、中の人達の関係性を把握した上で、この舞台を浴びたら心臓に穴が開くやつやな!とは察していて、劇場を後にする多くの人がETERNALに空けられた穴を心臓に抱えたまま生きているのでは?と想像せずにはいられません。
 
しかし、千秋楽カテコ曰く四か月も稽古して、こんだけ高いレベルの事をやってのけて、さぞかしロングラン公演なのであろうと思えば、いくらハコがガーデンシアターとはいえたったの3回公演とか。
コロナで一度全12公演が中止になってるという悲劇を踏まえても、あんまりにも少なすぎやしねぇかい?
もう、私はその事を知った瞬間から笑いが止まらんくなって、ひたすら「バカじゃないの?」とか、純粋な悪口しか言えんくなってしまったのでした。
ていうか、自分達が凄い事やってるの分かってる?って全員に聞いて回りたい。
特に、ランペの子ら一人一人に言って聞かせたい。
凄い事やってんのよ?
あなた達がやった事を出来る役者なんて、そうそういないのよ?
頑張ったね。
素晴らしかったね。
ファンは誇りに思うだろうね。
自分の役に真摯に取り組んで、客前で見せるという事がどんなに特別な事かを理解して、ファンを大事に思って、少しも手を抜かずに、誠実に稽古し、胸を張って演じた事が画面越しでも伝わってきて、多分私は素直に感動してしまっているのです。

じゃ、最後にメイン6人の感想を述べて終わりたいと思います。
ゲストについては省きます。
立ち回りについても、脇支えと言う意味においてもきちんと仕事をされていたなと思うのですが、何しろこの舞台は私の知る限りの舞台と諸々違っていて、捉え方も違っていて、ETERNALの感想を書くという事はランペの6人の感想を書くという事と殆どイコールで結ばれるものだというのが私の実感です。
ただ、何度も書いてるようにマジでランペ解像度低い低いの民なので、そもそもの印象が劇団と絡んでる時のものしかありません。
前提知識がない人間が書いてる感想である事は御承知おきください。

RIKUちゃん(レンブラント)
ETERNAL前の印象は、ランペの中でも特に劇団と仲良くしてくれる子!という感じで、まぁ、好感しかないですよね?
劇団沼住んでで、RIKUちゃんの事可愛くない人いなくない?
主語クソデカとか思わない位、色々と劇団と交流してくれてありがとう!の気持を常に持っています。
小澤さんに溺愛されていて、秋真さんのチェロ演奏会にも来てくれて、青柳さんとおのちゃとはジム仲間だし、JAM the リサイタルではキャスでリポートまでしてくれて。
RIKUちゃんを見る度に「いつも、ありがとうね! 劇団EXILEの事をこれからもよろしくね!」と勝手に心の中で呟いている私ではありますが、がっつり映像でとはいえお芝居見せて貰いまして、しかも王子様役を演じてる姿を見て今まで全然気付かなかったんだけど、なんて品の良い佇まいの人なんだろうって新鮮に驚きました。
なんか、滅茶苦茶育ちの良い感じがする!
王子様役の説得力があるというか、とにかく真っ直ぐで真面目で優しく責任感が強く、今自分に出来る最善の事を、自分にとって大事なものの為に必死に取り組み続ける役柄が凄く似合っていて、この人の事を命懸けで大事に思う人がいる事への説得力よ!と慄きました。
レンブラント様の持つ圧倒的光って、この優しく、清く、稀なる人をお守りしたいという忠誠心と余りに輝きが過ぎるからこそ、傍にいる人間が濃い影を心の中に作ってしまう危うさもあって、まぁ、こういうポエム入った語りをオタクが滔々と書き出すと、ちょっとやべぇなって感じがするので、ここら辺でやめておきたいのですが、冒頭にも述べた通り、既に夢にまで出てこられている以上、私手遅れなのでは?と恐怖を覚えている事も、正直に書き残しておきますね?
まだ、大丈夫ですよね? ね?

陣さん(キャメロン)
陣さんの事は、Abemaでシブザイルが配信されてた時期に劇団が皆大変お世話になりました!の気持を抱いております。
あと、顔が滅茶苦茶好き。
お読みの人にとって、世界一どうでもいい情報ではありましょうが、ランペの中で一番顔が好きなのは陣さんです。
シブザイルでの司会者っぷりを見る限り、人当たりと頭の良い人だなという印象を抱いていて、ETERNALを見た動機の中に「陣さんのお芝居が見たいな」という気持ちが多分に含まれていた事も申し述べておきます。
キャメロンは、ランペのリーダーにこういう役を振るのか!という純粋な驚きがありました。
新人役で、他のキャラから雑に扱われたり、凄まれたり。
眉毛を下げて、困り果てた表情を浮かべる度に可愛くて、可愛くて、陣さんは困り顔が可愛いからこういう役なんだなと認識する位に可愛かったですね。
陣さんの声のトーンが役にあっていて、何だか見てて凄く応援したくなるような雰囲気作りに成功していたように思います。
特にラストに進むにつれて、陣さんがキャメロンを演じた意味と言うのが伝わってくるような台詞が用意されていて、とても気持ちを持って行かれました。
ただ、まぁ、難を申しますと新人役の割に立ち回りがえげつなく早く、キレが良いので、クロエに守って貰ったり、指導されてる場面に説得力がないって事は気になりましたね!
剣を振るう時、どうしても「強者(つわもの)」感が出ちゃってんのよ。
ランペのリーダー感が隠せてないのよ。
いや、普通に滅茶苦茶強いやんけ!とは思っちゃうよね、どうしてもね。


岩谷さん(ルーク)
将棋の人!ていうのと、シブザイルゲストでおざさんと一緒に出演した健二郎さんから栄えある第一夫人に選ばれた可愛くて優しい子だ!という情報しか持っていませんが、分かる…私には分かるぞ…このルーク役で、岩谷さんはオタクを皆殺しにしたな?と深く頷いてはいます。
なんか、だって、凄い闇が深い役じゃないですか?
ていうか、レンブラント様への闇が深い役じゃないですか?
あんなに顔が可愛いのに闇の深さをちゃんと表現してて、凄くなかったですか?
考えれば考える程「一寸先は闇!!!!」みたいな役の解釈の仕方が、どう述べていいのか「ああ、将棋が好きな人の解釈の仕方だ」って感じがして、登場した瞬間から彼の至った最後の場所までの道筋に整合性が取れていて、ちゃんと流れが見えて、だからこそ私はルークの事を想うと、顔を覆いたくなるような気持ちになってしまうのです。
レンブラントの傍にどんな気持ちで居続けたんでしょうね?
あの剣をどんな気持ちで隠してたんでしょうね?
宗教と忠誠心の板挟みになってた人であるという事。
幼馴染で、親友で、家族みたいと言われながら、ずっと裏切っていた人。
その設定を踏まえても、不思議な事に裏切られていたレンブラントよりもルークの方が遥かに傷を負い続けたように思えるのは、キャラクター性の違いなのでしょうか。
いずれにせよ、レンブラントとルークについて考える事をもう辞めなければ、色々取り返しのつかない場所に辿り着く予感がするので、ここで立ち止まろうと思います。

樹ちゃん(リーフェン)
樹ちゃんの事は、ちゃんと知ってまーーーす!!!
プリレジェに出てるから知ってまーーーーす!!!(勝ち誇ったように)
結城先生のプリンセスなので、先生の生徒については把握してるんです!
あと、寛ちゃんの幼馴染でお互いが空気のような存在という事も知ってるので、もう、これはちゃんと知ってる!の領域にあるなって胸を張っています。
マースの事も知ってるよ!
寛ちゃんに「俺のが樹との付き合いが長い」ってマウント取られてた猫ちゃんでしょ?
なんか、チムネクの子達は全員凄まじく顔が良かったのですが、樹ちゃんは本当に綺麗な顔をしていらして、作り物みたいに綺麗な顔で色素の薄い、闇堕ちした王子の役とかするのは、もう卑怯だなって思ったので、はっきりと「卑怯ですよ!」とは訴えておきたいですね。
マジで二次元かな?って位、非現実的に綺麗だった。
レンブラントの腹違いの兄であり、母と信じていた宗教をある日突然簒奪される、父親を恨むのも止む無しな立場の人ではあるのですが、憂いを帯びた表情の美しさが素晴らしく、憂いてるのがこんなに綺麗なのは、もう一種の業だよなとか感じ入りました。
綺麗でダウナーなヴィランとか割と王道だとは思うんですけど、レンブラントの品行方正な王子様感と相対するとビジュアル的にも相性が良くて、こういう舞台における王道って絶対正義とも言い換えられると思ってるので、的確な配役だし、役作りだなと思ってます。
他のメンバーに比べると、出番が少ない分運動量も比較的少ないのですが、怜悧な存在感に似合った立ち回りの鋭さもあって、印象に強く残る役でもあり、そういう部分においても「卑怯だなぁ」って唸っております。
しかし、生き残ったリーフェンが歩むこれからの人生ってどんな感じなんでしょうかね?
舞台のラストで文字通り彼は何もかもを失って、何も両手の中には残らないまま、どういう風に生きていくのか?
続編の上演が決定しておりますが、一番「どうなってるのかな?」っていうのが気になるのは、リーフェンかもしらん。

まこちゃん(クロエ)
まこちゃんの事は、ちゃんと知ってまーーーーーす!!!!!
プリレジェに…(以下略)
結城先生のプリンセスなので…(以下略)
プリロワ、サ終しちゃって寂しいですねと、私の素直なお気持ち表明しつつクロエは粗暴で乱暴で強引で面倒見がよくて、自分に正直でまぁ、好きになりますよねって気持ちです。
貧民窟出身設定なので、それに相応しい言葉遣いだし態度なのですが、ちょっとまこちゃんに舌足らずなとこがあるせいか幼子が強がってる風情もあって、そこがキャラクターに深みを与えてるように感じられました。
キャメロンとクロエの二人のやり取りとか可愛いかったですよね~!
グループではリーダーと後輩な関係なのに、舞台では強気ちゃんなクロエが弱気ちゃんなキャメロンをガンガンに引っ張ってるのとか、ランペ有識者でない私から見ても「いいな!」って思いました。
まあ、でも、特筆すべきはジーンとの関係性ですよ。
飄々として大人びているジーンと、どこか幼くて突っ張ってるクロエ。
しみじみと思うに、レンブラントとルークといい、クロエとジーンといい、ETERNALにおいて幼馴染コンビはオタクへの殺意が高すぎやしませんか?
あの二人の性格の違いや、仲良く喧嘩する姿の先に、ジーンが手を伸ばしクロエの手を握って意識を失う未来が待ち受けてるの、完全に「観客の息の根絶対止めるピタゴラスイッチ」って感じで震え上がりました。
あの場面には劇場から生きて帰す気はねぇぞ?の心意気を感じましたからね。
あとクロエは、シルエットや立ち回りがスマートで、とてもスタイリッシュなとこも素敵だったし、色んな意味でジーンと並んだ時にお互いを引き立たせるようなビジュアルになってるのが、見た目から仕組んでますよ?って意図を感じて心憎いなって思ってます。

昂秀さん(ジーン)


どうも、推しです。

ETERNALにおける私の推しです。
一目見た時からあなたに決めてました。

ていうかさ、これまではハイローの辻として認識してたのですが、こんなに美しい人だなんて気付いてなかったんよ。
とにかく見た目がめっちゃ好きや…。
鮮やかでゴージャスで大輪の花みたいで、ほんとに美しいですよね。
特に、あの髪色と髪型が大正解過ぎて、立ち回りやダンスの度に毛先が撥ねて踊る姿に溜息が洩れました。
あと、役を完全にものにしていて表情とか私、原作ゲームミリ知らなのに「ジーンが3次元化してる!!!」とか太鼓判を押してましたもの。
何を根拠にその判子押してんの?って冷静になれば首も傾げられますが、舞台観てる間は「そうそう、こんな感じ! こんな感じ!」とか頷いてたので、最早私の中でジーン=昂秀さんになってるっつうか、人は最初に見たジーンが親ジーンになるって言うけど(?)こういう事なんだなって実感してます。
軽薄な表情も、頼りになる冷静さも、色男って呼ばれるだけあるぜ!の貫録で、一番安心して見ていられたというか、キャラクターラインを絶対に崩さない芝居の安定感が素晴らしかったと思います。
あの華やかさや、存在感はライブパフォーマンスを生業にしてる人間としては強い武器になるかと思いますし、舞台でこれ程お芝居が出来るのなら、これから色んなステージに立って欲しいなとも思いました。
この先ランペを見る時は、絶対視線が吸い寄せられるようになっちゃったなって思う位、私にとってインパクトのあるキャラクターとお芝居を見せて貰えた気がします。


そんなこんなで、劇団EXILEのオタクがザザザッとランペの舞台について書き散らかせていただきました。
お目汚し失礼いたしました。