他人事倉庫

他人事の長文置き場です。

劇団EXILEからjam callで電話が掛かってきた時の話

メール送った時には、内容は相当計算はしてたんです。


何しろ、初めてメールを出す訳で、どういった具合の文面が「真っ当な劇団ファン」っぽく認識して貰えるのだろうって。
変なファンがついてるって思われたくない気持ちはあったけど、同時に応募の数が人気のバロメーターになり得るだろう事は察してたし、だったら一介の劇団ファンを名乗る以上、兎に角、数のうちに入りたいと考えたので。
ただ、あの番組で使われる質問BOXの中に自分の質問状が入るまいとは考えてもいました。

ていうか、そん位がいいって考えてたんですって、ほんとの話。
質問内容も、自分が聞きたい事っていうよりも相当に当たり障りの無いオーソドックスなものにしたし、質問者の態度や、対応が後々disられがちな企画の当選者になる事の危険性だって考慮した(勿論、当たるまいという前提の上でやで?)
若かったらもっと前のめりに、推しと喋れるかもしれん機会を喜んだのかもしれないけど、こちとら完全に中年真っ盛りなので。
彼らも若い子と喋りたいだろうし、そもそも年齢でハねられる可能性も考えてました。
だから、正真正銘、天地天命に誓いまして劇団に対して数の力になれたらいいなぁってそればっかりだったのですよ。

ほんとだって。

当日の夜。
番組が22時開始にも関わらず、前半ちょっとトラブって開始が遅れている最中に私は「まぁ、当たらんやろ」と高をくくりながら質問メールを書いた際に念のためスクリーンショットで保存しておいた質問の内容をパソコンのメモアプリに転記して表示しました。
こんなに自分に対して「電話来ない。 電話来ないよー? 電話来ない前提でメール送ったし、送ってる時点では『来なくていいからね!』って言ってたでしょー?」と言い聞かせてるのに、しっかり準備をしてしまうクソダサMASAKO属性のオンナ、それが、この私…と自覚は在るけど、これが後々本当に助かって。
心からTRIBE CALLに応募する全ての人間に伝えたいTHANK YOU案件なんだけど、あらかじめ自分が送った質問はきちんと保存して番組中はすぐに見られる場所に持っておけ! お守り代わりと思って備えとけ! 推しと喋る事態に心一切乱れません!な鉄のメンタルの持ち主以外は、質問が脳内から飛ぶぞ!と声を大にして叫んでおくね!

備えあれば憂いなし!

で、私はといえば、劇団勢揃いの状況に無邪気に喜びつつ(そして、SWAYさんという人は本当に一人の人間なんだろうか? クローン技術によって複数人がいるのでなければ納得できない仕事量なんだけど、大丈夫なんだろうか?と心配しつつ)当選者が発表になる度に身を硬くするというTRIBE CALLあるあるな状態に陥っておったのです。
まぁね、そうは言っても違う年齢や県名が発表される度にほっと息を吐き出し続けるうちに、余りに電話に出てくれる人率が低過ぎて私は私が応募した事を徐々に忘れ出したわけでして。
だって、折角電話かけても10コール虚しく響くだけとかさ、あんまり続くと見てる方もしょんぼりしてきちゃうし、劇団の子らとて同じであろうと思うわけ。
推してる人達の演技でないしょんぼり空気って、相当に感じ取りたくない代物だから「次の人は電話出てくれ!」と必死に祈るようになる事暫し。


途中クイズコーナーとか差し挟まれて、それがはちゃめちゃに可愛かったので「もう、最後までこれでええがな」とか思ったり、当選者と電話繋がっても中々コミニケーションが巧くいってなくてドキドキさせられたり、概ね劇団のTRIBE CALL視てる間は例えメールを出してなかろうとも落ち着かない気持ちを抱き続けるものなのだけど、今回も同じ心境になって番組は前半のトラブルを鑑みて延長戦に突入
時間的にもこれが最後の電話とコールした相手が繋がらないという事態になり、これで次の相手が出なければ、そこで終了というグダグダな終了が待ち受ける事となってしまった時でした。


締まらないラストを避けるべく「次こそは!」と劇団員も祈っており、そして私も「頼むから、出て!」と祈るか祈らないかのタイミングでね、iPadにて視聴していた私の傍らにあったスマホにね。

 

非通知で、着信が…

 

あ、これわいや。

わいに、ラストjam callが来てしまったんや。

 

出て!と祈った先で自分自身に着信とか、こんなマッチポンプある?!とか思う余裕などある筈もなく。

タイムラグは40秒ほど。
画面の中では、将康さんがボックスの中に手を突っ込んだあたり。

時間は深夜の11過ぎで、こんな時間に非通知で電話なんて心当たりは一つしかないわけで。

不思議な事に、この時の事だけを私は鮮明に覚えてるんだよね。

非通知で鳴ってる私のスマホ
日常と非日常が繋がった瞬間を象徴するみたいに見えて「あ、この向こうに私の手の届かない世界がある」って心底思った。

後は、もうあやふや
残り時間が少ない中で皆さんを待たせたら、それだけ不安にさせるからって後付の理由はあるものの、兎に角自分でもびっくりする位の速度で電話に出ていた。
きゅうりを背後に置かれたネコレベルの反応速度で飛びついてたし、実際身体がビョン!ってなったし、ビョンとなって出た電話口に発した私の「もしもし」は笑っちゃう位上ずってた。

お若い人よ。
もしかしたら、学校に通っているようなお若い人がもしいらっしゃるのなら、お母さんが電話に出た時の余所行きの声を思い出して欲しいのだけれども。
あの声はね、一番人間が平静でいられるよう自制した時に出る声でもあるのじゃよ。
お母さんが働いていらっしゃるのなら、仕事の声と言い換えてもよい。

心の準備などなく、突然私に毎日生きる気力をくれる顔もスタイルも尋常でなく良い推しの居る世界と、六畳の雑誌なんかも散らばってて、みかんの皮が乗せられたコタツに身体を半分喰わせているようなだらしのない私の空間が電話線を通じて繋がったとき、声だけでも何とか武装させたいと願った末のビジネスボイス。
それが、あの瞬間私の喉から飛び出してきた声の正体でした。
加えて、「早い!」だの「おー!」だの複数の男性の声が混在している電話の向こうの状況は一切分からず、iPadの中は現在より40秒遅い光景なせいで劇団員達がどういう状況にあるのかは一切分からない。
これはねぇ! 相当に難易度が高いのよ!! 私自身にも言い聞かせるけど、TRIBE CALLで当選者の人の反応が鈍かったり、質問何度も聞き返したり、相槌がなかったり、兎に角、その諸々全て不可抗力です!!!


こちっとら素人中の素人やで?
そんなプロ素人の私が、アナウンサーでもあるまいに、画面とのタイムラグまで考慮して受話器の向こうの複数音声を聞き分け、的確に状況を判断して返答するとか無理なわけ!
正直劇団ファン暦半年やそこらの私には、今自分が喋ってるのが誰なのかすら分からなかったもの。
町田啓太推しの私ですが、「ボンボンなんですよ」とか言うてくれてる人が町田啓太と分からずに「へー」とか曖昧な返事してるもの。
「へー」じゃねぇよ!!!!
会話してるよー?!!!!
今、常日頃から『顔で国を傾けられる』と信じてやまない推しと今お前会話してんだよー?!

もっと言う事あったやろ?

「へー」とか、その時に私に消費された酸素すら惜しいわ!
なんか、もっと、なんか…私の機転よ、力を発揮して!とか思えど、いや、ここで「気の利いた事を」と思ったりするのが、MASAKOの始まり!

MASAKO the Beginning!!

訳が分かってない位が、私のような人間には丁度良かったんや。
だから勿論、港町とヒロシが付き合ってるなんてぇ爆弾発言も、全く理解してなくて、後からツイッターとかで読んで「マジで?! 誰が、そんな事聞き出したの?! (間を置いて)わいや!」とかなってたもの。

当選者は自分の質問に答えてもらってる最中、その回答をきちんと聞き取れてない。

これ、覚えておいて欲しい。
相手は9人いて、好き勝手喋ってっから。
私、聖徳太子じゃねぇし人生のうちであれ程聖徳太子になりたいと願った時間もねぇから。

相当静かな、私の他に誰もいない密室で電話受けてたけど、それでもこの体たらく。
そりゃ、もう誰かといたり、外で視聴してたりしようものなら、どういう状態になるかはお察しなわけで
おかげで、相手が何言ってるか分からないけど、なんかよきところで相槌打っておくみたいな不誠実極まりない状態になり、何がなんだか分からん内に、おのちゃに「好きなジャムは?」と聞かれて答える間もなく終わってしまったのでした。

 

ブルーベリー!!!(今ここで答える)

 

正直、常人は電話を取った後に喰らう「劇団EXILEです」の一言で正気を殺されます。
声もイケボなので、鼓膜も死にます。

だから、TRIBE CALLで電話に出てる人間は大体死人です(乱暴な断言)

私は乾いた笑い声しか出なんだし、それに対して劇団員が複式呼吸で笑い返してくれてた事にもアーカイブで気付きました。

なんだその状況は。

業務的とまで言わしめた質問ボイスは、PC画面に表示したままだったメール内容を読み上げたからであって、ほんとにアレがなければ「はわわわわ」としか言えんポンコツ具合であったと確信してます。
だから、ノブに質問の仕方を褒めて貰えたのを辛うじて耳が拾えて以降は(つまり私は彼らを戸惑わせてないか、不快にさせてないかという、そればっかりが心配だったのです)兎に角無事に。
兎に角この時間を、彼らを困らせずにやり過ごす事ばかりに腐心してて、今思えば二度とない経験に対して余りにも上の空であったと後悔しないでもないのだけど、今の私にはあれが精一杯!


余程、度胸とセンスがある人でなければ、聞き応えのある丁々発止のやり取りをTRIBE CALLで繰り広げる事は不可能と断言しておいた上で、これからのTRIBE CALLは相手がどれだけテンパってても、受け答えに間があったとしても暖かい目で見て行こうと思ったのでした。

うん、いや意を決してアーカイブ聞いたら(当選者にとっては相当地獄なひと時を過ごせますが、最後に名指しでSWAYから「おやすみ」言うて貰うとこは、都合20回以上連続再生しましたし途中で「これは、本当に永眠してしまう」と怖くなるまで止められませんでした。 SWAYにおやすみって言われてるのに、目を開けてる事を罪に思う程の威力でした。 流石、絶対リア恋製造マシーン!)自分では、そこそこ対応できてたつもりだったのに、思ったよかポンコツだし、画面には顔のいい男達しか映ってねぇのに私の声がブス過ぎて余りの聞き苦しさに「ブス! ちょうどよくもないブス!」と頭抱えるし、そんなブスボイスを駆使しておかしなタイミングで差し挟んでる相槌はうっとおしいし、この先この経験を生かす日は二度とこないだろうけど、せめてこれからの当選者に対しては、受け答えがどれだけおぼついてなかろうとも「分かる! 無理だよね! 呼吸してるだけで100点満点!の心理状況だよね、今!」と分かりみをこめた視線を送る人間である事が、今回の経験を学びとして活かせる唯一の方法でないのかな?と考えておるわけなのです。


ほんとね、劇団のTRIBE CALLは素人相手に求める事の難易度が高すぎるんだって! そこは分かって!!

尚、当選者プレゼントとして贈られたのは全員のサイン入りパンフだったんだけど、jamのポスターにしてあるサイン位置と全くおんなじで、ノブ…ノブよ…君、体が大きいだけあってサインも凄いスペース取るんだね?とほっこりした事を末尾にお伝えさせて頂きたいと思います。